
近年、雛売場で人形とともに華やかに飾られているのがつるし飾り。
つるし飾りは伝統工芸品であり雛人形とセットで飾られるのはもちろんですがインテリアとして単体で年中飾れる小さな作品も多く見られます。つるし飾り教室なども多く開かれています。
日本三大つるし飾りとしての産地がある。
日本三大つるし飾り
さげもん
福岡県柳川市。さがりものとも呼ばれる。特徴として輪が2つで1セットである。一つの輪には中央に特大柳川毬が二連であり、七本の糸にそれぞれ七個の人形が柳川毬と交互につるされています。合計51個の飾り物×2の輪が初節句の際に雛段の左右に飾られる。全長は150cm程の大物になります。これには人生を50年と言われた時代に女性は一歩引いて49年とされていたことから(七本の飾り×七個の人形=49)であり、そこに中央の二連毬を二個足すことで(49個+2個=51個)50年よりも長く生きれるように願いを掛けられました。女児が生まれたら雛段は父方がさげもんは母方の方が用意する。現在では住宅環境などからコンパクトなさげもんも登場しています。
雛つるし飾り
静岡県伊豆町稲取地区。つるしとも呼ばれる。縁起が悪いので「吊るし」は縁起物としては不適切なので使われない。桃や猿、三角を基本に50種類ほどの縁起物の細工があります。これらを5列の赤い糸に各11個の細工をつるし合計55個であり対にすると110個の細工がつるされたものが基本である。つるす本数が3、5、7、などの奇数で組まれるのは縁起が悪い「割れる」偶数は使わない。雛段の左右に飾られる。一般的には170cmくらいの長さである。子供が成長し七歳、成人、嫁入りと節目を迎えると新年のどんど焼に焚かれていました。どんど焼きとは小正月の1月15日の行事で無病息災を願う火祭りである。よって古い物は現存していない。つるし飾りとして年中飾れるインテリアとしてコンパクトな作品も多くあります。
傘福
山形県酒田市。笠福とも呼ばれる。子供が健やかに育つことを願い傘に縁起小物をつるしたものである。昔から傘の中には魂が宿ると言われ子供が健やかに育つことを願い61種類の細工がさげられています。発祥は定かではないのだが江戸時代北前航路で伝えられたとされています。
親から子へいつの時代でも気持ちは同じですね。地方によって違いがあるさげ飾りを楽しむのもオススメですよ。旅行でお近くに行かれた場合は注目です!
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