伝統工芸品の秩父銘仙

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昨日は埼玉県秩父市へ行ってきました。

前日入りした狭山市から車で一般道を約一時間かけて秩父へ。都心から約70キロと決して遠くはないのだが四方を山に囲まれた秩父市に近づくほどに寒くなる。

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※途中の道の駅に立ち寄りました。

オリジナルの手拭いを作りたく碓井捺染さんに到着。打合せの中でまずは秩父が銘仙の街として発展を遂げた事を知りました。

秩父銘仙とは

秩父は古くから絹織物が盛んで特に大正・昭和にかけて大流行した秩父銘仙は縦糸に染料で型を使って模様を印捺しそのあと横糸を織って布に織り上げるため裏表のない表現が可能となった。よって表が色あせても裏を使って仕立て直しが出来るの利点がある。見る角度によって色の見え方が違うのが特徴で大胆な柄は女性の間で手軽なオシャレ着として明治後期から昭和初期にかけて全国的な人気を誇りました。銘仙の柄はすべて当時の秩父の自然の花や風景をモチーフにして生まれました。現在の浴衣の柄は銘仙柄から使われている事も多い。2013年11月29日に【秩父銘仙】として国指定の伝統工芸品に認定されました。

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※丁寧に説明をしてくれる碓井正男社長。人もいいです!

このような技術を応用して暖簾や手拭い、風呂敷など染物商品の開発をされている碓井正男社長。ご本人も伝統工芸士として現役バリバリである。こだわりも強く使われている色も秩父の風土を表わす色として100色を選出。これは土壌、樹木、草花などの「自然的な要因」と古くから使われている道具や建造物などの「人工的な要因」を5年間同じ場所での定点観測を行い季節ごとに移り変わる景色の色を総合的にまとめられました。この色をデザインや染色に使用し美しい自然の風合いを製品に反映されています。

少数精鋭で現在社長を含め3名の職人は全員が伝統工芸士として活躍されている。考えているデザインがどのような作品に仕上がるのか楽しみである。

社長曰く「オリジナルのモノを作る人の特権はその途中でこだわりを楽しむ事が出来るのだと。楽しみながら時には苦労しながら考えたデザインが実際の作品となって出来上がってくる。さらに使う楽しみ、配る楽しみ、販売する楽しみ、等々尽きない。出来上がるまでのワクワク感、出来上がった時のうれしさを味わえるのがオリジナルの魅力であると。」

その瞬間が来るのが今から楽しみである(*^^)v

 

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